2025/06/27 春の名残と、夏への支度──ジャガイモの収穫とサツマイモの植付け
6月下旬。
この日は、畑と季節と命がゆるやかにつながる日になりました。
前回の作業でまだ掘っていなかったジャガイモの一部を収穫し、その畑を耕して、池袋のベランダで育てたサツマイモの苗を植え付け。
さらに6月4日に収穫した梅の実で仕込んだ梅酒の成長の様子を見にいきました。
土に触れ、風を感じ、季節の営みを五感で味わった1日をご紹介します🌱
🥔収穫の続き──まだ眠っていたジャガイモたち
作業の始まりは、前回収穫しきれなかったジャガイモを掘り起こすことから。
春に植えた畑の一角に、まだしっかり根を張っていた“最後のじゃがいもたち”が静かに待っていました。



小ぶりながらも、土の中でひっそりと育っていた姿には、なんだか胸を打たれます。
スコップを入れるたびに、「おつかれさま」と声をかけたくなるような気持ちでした。
🥔天然のハート、土の中から登場!
そんな中、土から現れたひとつのジャガイモが目を引きました。
手のひらにのせてみると…まさかのハート型!

自然が描いた偶然の形に、思わず笑みがこぼれます。
まるで、「よくがんばったね😄」と畑からもらったごほうびのようでした。
🔁再び耕し、命の受け入れ準備を
ジャガイモを掘り終えた畑は、今度は次の命を迎える場所へ。
ふかふかになるまでしっかり耕し、畝を3本立てていきます。



土の香りが立ち上る中、静かに、確実に、次の季節の準備が進んでいきます。

🌇都会からやってきた、サツマイモの苗たち
この畝に植えるのは、池袋のベランダで水耕栽培して育ててきたサツマイモの苗たち🍃
ビルの谷間で育った苗が、今、練馬の空の下に旅立ちます。


30cm間隔で穴を掘り、一本ずつ丁寧に植えつけます。
スコップで丁寧に土をかぶせていくと、苗がすっと畝になじんでいくようで、見ているこちらの心も静かに落ち着いていきました。



左と中央の畝に5本ずつ、右に4本、合計14本のサツマイモ苗が新しい場所へ根を下ろしました。


「どうか、元気に育ってほしい!」──そんな願いをこめた瞬間でした🌤️
🌇池袋のサツマイモも、ワイルドに元気いっぱい!
ちなみに今回、練馬の畑に植え付けたサツマイモの“兄弟苗”たちは、
池袋のビルの谷間で、土嚢袋(どのうぶくろ)栽培でたくましく育っています🍠🌿

ビルのコンクリートと電線が交差するワイルドな環境の中でも、ツルはぐんぐんと伸び、葉はしっかりと日光を受け止めています。
アスファルトの照り返しにも負けず、まるで都会のジャングルを生き抜くような力強さ。
「どこにいても、育つんだよ」──
そんな声が聞こえてきそうな、都会育ちのサツマイモたちです💪✨
🍶梅酒、じわじわ仕上がってます
もうひとつ、今回の作業に合わせて楽しみにしていたことがあります。
それは、6月4日に収穫した青梅を使った、手づくり梅酒の様子を見にいくこと。
梅は水に浸けてアクを抜いたあと、ジップロックに入れて1週間ほど冷凍保存しておきました。
その梅を、煮沸消毒した瓶に「梅 → 氷砂糖 → 梅 → 氷砂糖」と丁寧に重ねていき、仕上げにホワイトリカーを静かに注ぎ入れます。



仕込みが終わったら、クーラーボックスの中でそっと1週間ほど寝かせました。
ひんやりとした暗がりの中で、梅と砂糖とお酒がゆっくりなじんでいく──まるで、季節が瓶の中で静かに深まっていくような時間です。

透明だったリカーが、ほんのり色づいているようです✨

🌾命をつなぐ、季節を味わう
掘り残していたジャガイモを収穫し、土を耕してサツマイモの苗を植える。
そして、数週間前に仕込んだ梅酒の瓶をそっとのぞく。
収穫と定植、そして熟成──すべてがつながっていると感じる一日でした。
秋にはサツマイモの収穫。
そのころには、梅酒もきっと飲み頃に。
そんな未来を想像しながら、またこの畑に来るのが楽しみです😊