2025/07/23 境界が消えた畑──サツマイモの森で命と向き合う一日

🌳 一面の緑、畝の境界が消えた日

畑に立った瞬間、思わず息をのみました。

池袋からやってきた都会育ちの挑戦者たち。
もはや“池袋チルドレン”というあだ名が似合わないほど、たくましく育っていた。
その隣で、大地に根づく古参・元祖練馬とともに、境界のない緑の海をつくっている。✨

かつては苗同士の境界がはっきりしていたこの畑も、いまでは一面が葉で埋め尽くされ、まるで小さな森のよう!
都会育ちと畑の古参が、ひとつの場所で共に呼吸している光景でした。✨

🌿 ツル返し──命の力を集めるために

勢いよく伸びたツルたちは、やがて互いの上に重なり合い、光を奪い合いながら、畝を越えて新しい大地に根を下ろそうとする。
そのままでは、光は遮られ、力は分散し、肝心のイモに栄養が届かなくなってしまう。
だからこそ、ツル返しという手が入り、伸びた命は元の畝へと戻され、光と養分が再びひとつへと集められていく。🌞

畝ごとにツルをそっと持ち上げ、重なりをほどき、光と風を通す。
それは“形を整える”というよりも、”命の居場所を整える”という感覚でした。🌿

✋ 草むしり──命の居場所を整える

畝のまわりに生えた雑草を、一つひとつ丁寧に抜いていきます。
根を張ろうとする雑草は、サツマイモの栄養や水分を奪ってしまう存在。
それらを取り除くことで、サツマイモたちはのびのびと葉を広げ、呼吸しやすい環境を取り戻していきます。

🌸 四季の庭からの贈りもの──彩りを添える畑

サツマイモの畝の手前では、四季の庭からいただいた苗がすくすくと育っています。
畑を訪れるたびに、赤く色づき始めたトマト🍅や、実をつけた冬瓜が目を楽しませてくれるのです。

これらの野菜たちが加わることで、畑は一層にぎやかに、そして豊かになりました。
サツマイモだけではなく、畑全体が命の営みで満ちていく。
そんな四季の庭からの贈りものに、改めて感謝、感謝です。🙏

💧 水やり──命をつなぐひとしずく

仕上げは、たっぷりの水やり。
夏の陽射しにさらされた畑の土は、触れると熱を帯び、乾ききっていました。
そんな大地に注がれる水は、まるで命を呼び覚ます一滴のよう。

ジョウロで丁寧に畝を潤し、さらにホースを使って広範囲に水を行き渡らせます。
サツマイモの畝だけでなく、隣の四季の庭の野菜たちにもたっぷりと。


勢いよく飛び出した水しぶきが葉を濡らし、太陽の光を反射してきらめく。
その瞬間、葉は一層鮮やかに色づき、畑全体が深く息をつくように見えました。

この水は、ただの作業じゃない。
夏を生き抜くための力を与える、命の恵みそのもの。
今日もここで、確かに命がつながっていることを感じます。


こちらはその時の水やりの様子です。

🌟 最後に:境界を越えて、生きる

池袋からやってきた都会育ちのサツマイモと、大地に根づく「元祖練馬」のサツマイモ。


つい先日までは明確な境界があったふたつの苗たち。
しかし今は、まるで最初からそこで育っていたかのように、一つの緑の海となって広がっている。

それはまるで、違う場所から来た命が共に生きることの象徴のようでした。
次にこの畑に立つとき、どんな景色が広がっているのだろう。
きっともっと逞しく、もっと美しい緑に出会えるはずです。